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サステナビリティは「実行」から「検証」へ。激動の2025年を振り返り2026年に備える

 

「2025年は、変化の多い1年だった」。現場からは、そのような声が聞かれるのではないでしょうか。昨年の、改正GX推進法の成立やSSBJ基準の最終化といった一連の動きは、一過性のイベントではありません。これらは、GXが「戦略」から「実行」へとフェーズを移し、企業に課される責任の質が変化したことを示しています。

2025年に確定した数々のルールは、2026年以降の経営判断を左右する「新たな前提条件」となります。そこで本記事では、2025年の主要な動向を整理し、2026年に向けた具体的な打ち手をスキルアップGreenのホワイトペーパー「激動の2025年決定版 サステナビリティニュースダイジェストの総点検と2026年への打ち手」を基に詳しく解説します。

>>【激動の2025年決定版】サステナビリティニュースダイジェストの総点検と2026 年への打ち手をダウンロードする

2025年のサステナビリティ動向総括:GX義務化から2026年の「実効性検証」へ

2025年は、GXが努力目標から事業の義務へと転換する重要な年となりました。そして、2026年以降、企業には「施策を実施したか」に加え、「その施策に実効性はあるのか」という、投資家やステークホルダーからの視点に応えることが求められます。特に、2025年に最終化されたSSBJ基準(日本版S1/S2)に基づき、非財務情報を経営戦略に統合して説明できるかが、企業評価を分けるポイントとなりつつあります。

現場の実務において意識すべき変化として、以下の3つのトレンドが挙げられます。

 

  • 規制、技術、資金の3要素が経営戦略へと統合されたこと(詳細はホワイトペーパー p.5を参照)
  • GX技術の実用化フェーズへの移行
  • サステナブルファイナンスにおける審査基準の厳格化

 

※詳細はホワイトペーパー p.5を参照
これらの動向を時系列で整理すると、2025年は個別の事象が発生した年というだけでなく、2026年の検証フェーズに向けた基盤構築の期間であったことが読み取れます。

 

1.5℃目標超過(オーバーシュート)と企業の対応:サステナビリティ戦略の再定義

WMO(世界気象機関)等の観測データによれば、単年での1.5℃目標超過が報告されています(出典:WMO「Global Annual to Decadal Climate Update」等)。この科学的事実は、これまでの延長線上の削減努力に加え、より踏み込んだ対策の必要性を示唆しています。

経営戦略においても、1.5℃目標を超過した状態(オーバーシュート)を前提とした計画への見直しが必要となるでしょう。具体的には、従来のように前年比数パーセントずつ削減を積み上げる改善策だけでは不十分であり、事業構造や技術基盤を抜本的に変えるようなアプローチも視野に入れる段階に来ています。

例えば、DACCS(大気直接回収・貯留)やBECCS(バイオエネルギー起源CO2回収・貯留)といったネガティブエミッション技術への投資判断や、気候変動による物理的リスクを織り込んだサプライチェーンのレジリエンス強化(再構築)などが、経営課題として浮上しています。

また、2030年に7兆ドル規模へ到達すると予測されるグリーン経済の市場機会を捉えるためには、リスク管理としての開示対応と同時に、技術開発や新規事業への投資へシフトしていく姿勢が重要です。

※オーバーシュートへの対応策については p.21に詳細を掲載しています。

2026年の重要トピック予測:人的資本開示やGX-ETS本格化への備え

2026年にはGX-ETS(排出量取引)第2フェーズの開始が予定されています。さらに、2021年に策定された「人的資本可視化指針」の改訂や、自然関連リスク開示に関する基準策定といった重要な動きも控えています。
こうした制度やルールの変更は、決して突発的に現れるものではありません。これらは、2025年に進められた人的資本開示ルールの改訂議論や、ネイチャーポジティブ戦略の流れを汲んだものです。
つまり、2025年の動向を体系的に理解しておくことは、2026年の主要なマイルストーンに対応するための準備そのものといえます。2026年の新たな情報に接する際も、2025年に確立された法的・制度的な基盤に立ち返ることで、情報の背景や重要度をより正確に判断できるようになります。
2025年の変化が、2026年にどのような形で制度や市場に反映されるのか。そのつながりを把握することが、変化に対応するための有効な手段となります。

■【激動の2025年決定版】サステナビリティニュースダイジェストの総点検と2026年への打ち手

2025年の多くのニュースを自社のみで整理し、2026年の戦略に反映させるには、専門的な知見と相応の時間が必要です。本ホワイトペーパーでは、2025年の重要トピックを月ごとに選定し、その背景と企業への示唆を体系的にまとめています。経営会議や次期計画策定の際の基礎資料として、ぜひご活用ください。

GXメディア編集部
GXメディア編集部
GX人材育成サービス「スキルアップGreen」が運営するオウンドメディア、「GX DiG」の編集部です。GXやカーボンニュートラルに関する基礎知識やGX推進に役立つ人材育成に関する情報を日々発信していきます。今後もコンテンツはどんどん追加していきますので、GX関連の学びを深堀り(DiG)していきましょう。