
経済産業省が主催するGXリーグ配下のGX人材市場創造ワーキング・グループで代表リーダー企業を務める株式会社スキルアップNeXtは、「人材育成」の強化、「人材不足」への対応、「公正な移行」の鍵となる『GXスキル標準』に関するメディア向け勉強会を開催しました。
開催背景
2024年12月26日に政府より発表されたGX2040ビジョン(案)において「人材育成」の強化、「人材不足」への対応、「公正な移行」の重要性が指摘されています。
また、三菱総合研究所の調査※によると、GXに関する雇用需要は2035年までに200万人以上と予測されており、企業の人材育成や採用、そして個人のリスキリングが重要であると考えられます。
これら「人材育成」の強化、「人材不足」への対応、「公正な移行」の実現というGXの重要テーマに対し、「GXスキル標準」が鍵となります。
今回のメディア向け勉強会は、ご参加いただくメディア関係者の方々にとって、人材の観点から有意義な情報収集の場になるよう、GXに先進的に取り組む企業をお招きして実際の活用事例をお話いただきました。
※参考:三菱総合研究所 「【提言】スキル可視化で開く日本の労働市場」
勉強会概要
・日時
2025年1月22日(水)14:00-15:00
・目次
GX2040ビジョン(案)で示されたGX人材不足の課題と公正な移行の実現
GXスキル標準が果たす役割
GXスキル標準の実際の企業での活用例
GX人材育成、GXスキル標準の今後の展望
・説明者
株式会社スキルアップNeXt エグゼクティブアドバイザー
GX人材市場創造ワーキング・グループ 座長 小泉 誠氏
株式会社スキルアップNeXt 代表取締役 田原 眞一氏
住友商事株式会社 菊地 崇史氏
勉強会の内容
<GX2040ビジョン(案)の解説>
勉強会ではGX2040ビジョン(案)を人材の観点から「人材育成」の強化、「人材不足」への対応、「公正な移行」の実現の軸で5つポイントを解説しました。
<GXスキル標準の活用>
ある産業から新たに生まれる産業への労働移動に対し、モノサシとしてのGXスキル標準によって、下記2点が可能になります。
①それまで従事した産業で身に着けたスキルをGXスキル標準に照らして評価
②移行先産業で新たに習得が必要なスキルギャップの明確化
公正な移行の実現には政府や企業による支援が必要と考えられ、例えば、政府では各種助成・補助や制度優遇の実施、企業では学ぶ費用を補助したり学ぶ時間を労働時間に含める等の対応があげられます。そのような時にGXスキル標準が無いと対象や、支援と結果の関係が不明確となります。GXスキル標準により、評価と差分を明確にしたうえでスキルの習得を支援することが、適正な支援のあり方だと考えます。
<住友商事での活用事例のご紹介>
住友商事の菊地様から、企業での具体的なGXスキル標準の活用事例をご紹介いただきました。昨年5月に策定された「GXリテラシー標準」を用いて全社横断での勉強会の開催、GXスキル標準に準拠したGX検定 アドバンストの受験による人材育成の取り組みをご紹介いただきました。
また、GXスキル標準が完成した際には、外部人材を採用する際に、採用担当者と候補者にスキルの共通認識があることにより、適した人材の採用が可能になるだろうと今後の展望もお話いただきました。
メディア向け勉強会の様子
開催企業情報
株式会社スキルアップNeXtについて
・所在地
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目40−5
・代表取締役
田原 眞一
・事業内容
AI/DXを中心としたデジタル人材育成事業
データ分析・AI開発に関わるコンサルティング、システム開発事業
GX(Green Transformation)人材育成事業
AI/DXを中心としたデジタル人材特化型 採用支援事業
Webサービス開発事業