オルガノ株式会社
業種: | 製造業 |
企業規模: | 1,000〜5,000名 |
事業内容: | イオン交換樹脂、分離膜、活性炭等を使用する各種用排水処理装置の製造、販売、メンテナンス及び水処理アウトソーシング受託並びに各種薬品、食品加工材の販売 |
導入カリキュラム: |
教材の分かりやすさ・学びやすさ・復習のしやすさ
継続的な学習意欲を刺激する仕組み
2022年6月のサステナビリティ方針策定を機に、GXへの取り組みを本格化させました。マテリアリティを定め、GHG排出量算定やシナリオ分析など複数のワーキンググループ立ち上げなども実施し、全社的な活動の基盤を整えました。この体制のもと、まずは自社のGHG排出量の算定から着手し、現在は、削減目標の設定と具体的な取り組みを進めています。
これまで当社では、GXや環境関連の知識の習得を自主学習に任せていました。しかし、この方法では、GXという広範なテーマに対する全体像の把握や、GXを体系的に学ぶことが難しく、都度必要な情報をインプットしている状況でした。その結果、社員間での知識レベルにばらつきが生じていることを課題に感じていました。
また、過去には、環境関連業務に携わる部門やお客様と直接対話する営業・ソリューション部門などから、体系的な知識習得やリテラシー向上を求める声が上がったこともありました。
このような状況を踏まえ、全社でGXへの取り組みを推進していくためには、社員のGXに関するリテラシーを一定水準に揃えることが不可欠であるという認識に至りました。そこで、体系的な教育プログラムの導入を検討し始めました。
GXを体系的に学ぶことができ、教材内容が非常に分かりやすく構成されているという点がポイントでした。専門用語を多く含んでいるのですが、初学者でも理解しやすいように工夫されていると感じました。
例えば、一つ一つの動画の長さが適切で集中力を維持しやすいといった点や、各セクションの後に設けられている確認テストが知識の定着度合いを測るのにちょうど良いボリュームでした。さらに、動画コンテンツとは別に、講義内容をまとめた資料が用意されていて、eラーニング視聴後の復習にも大きく役立ちました。
改めて、先ほど述べたような教材の良さに触れ、eラーニングとしての完成度の高さを実感しています。
段階的にスキルアップを目指せるカリキュラム構成や、入門講座の先にカーボンフットプリント講座など、より専門的な内容を学べる上位講座が用意されている点も、継続的な学習意欲を刺激する良い仕組みだと思いました。
今回受講した51名は、主にGX関連業務に深く関わっているワーキンググループのメンバーや経営企画部のメンバーなど自ら希望した関心の高い社員たちです。受講者からは、総じて肯定的な意見が多く寄せられています。
営業部門のメンバーからは「これまで知識が曖昧だったGX関連の話題について、お客様との会話の際に自信を持って説明できるようになった」「話がスムーズに進むようになった」という声がありました。
また、購買部門のメンバーも同様に「サプライヤーの方々と環境負荷低減に関する協議をする際に、共通言語で建設的な議論ができるようになった」と話しています。
環境負荷低減に繋がる新しいサービスを検討している企画部門のメンバーもいたのですが、「研修で得た知識が新しいアイデアを具体化する上で参考になった」と喜んでいました。
お客様やサプライヤーといった社外のステークホルダーとの会話でも、環境関連の話題に触れる機会は日常的にあります。その際にGXに関する基礎知識が偏っていると話が進まないケースもあったのですが、基礎知識をバランスよく習得したことで、そういったケースが減ってきています。
今回の研修を通じて全社的なGXリテラシーの底上げを図ることは、当社のサステナビリティ経営をより強力に推進するための重要な布石です。今後は、GHG排出量削減、水使用量削減、廃棄物削減・資源化に寄与する製品・サービスにより具体的な事業機会の創出に注力していきます。今後も、当社が長年培ってきた水処理技術により、社会課題の解決と持続的な事業成長の両立を目指してまいります。