TOPPANホールディングス株式会社

TOPPANホールディングス株式会社

人事部門主導でグループ3社を含めた全社教育を実施。講座と検定でGXリテラシーを定着させ、顧客への提案に即活用。

TOPPANホールディングス株式会社 人事部門主導でグループ3社を含めた全社教育を実施。講座と検定でGXリテラシーを定着させ、顧客への提案に即活用。
  • 課題・背景
    サステナビリティ関連の業務に就く社員を中心にGX教育の必要性を感じていたが、先行していたサステナビリティ人財育成に対して、GX教育が手薄だった
  • 効果
    GX検定ベーシックの受験でGXリテラシーを定着させ、顧客への提案に即活用
    「アドバンストレベル」で専門性の高い知識やスキルを身に着けたいと受講者自ら希望する声が多く集まり、GX推進への機運が高まった

ポイント

・GX推進に必要な基礎知識が網羅され体系的にまとめられている全社教育に適したプログラムを実施
・講座に検定を組み合わせることで、実務に活用できるレベルでGXリテラシーを定着

現場社員が実感する「攻め」と「守り」のGX双方で求められるGXリテラシー

TOPPANグループのGX/SXの取り組みについて教えてください。

当社では、“Digital & Sustainable Transformation”をコンセプトに、企業価値向上とサステナブルな社会の実現を目指しています。2019年には「TOPPAN SDGs statement」を策定し、2030年までのマテリアリティを設定しました。事業活動分野では「環境」「まち」「ひと」の3つのテーマにおける注力分野を中期経営計画に織り込み、全社活動では「環境配慮・持続可能な生産」と「従業員の健康・働きがい」を掲げ、グループ全体でサステナビリティへの取り組みを推進しています。

GX研修の導入にはどんな背景がありましたか。

これまでの人財育成は、社会課題の解決と経済的利益の両立を目指すSX関連の社会課題解決プログラムを中心に実施してきました。一方、2024年5月にはGXスキル標準が公表されるなどGX人財の育成の環境が整えられましたが、当社ではGXに関する人財育成には取り組めていませんでした。そこで、まずは複数の社員へヒアリングを行い、人事としてGXリテラシーを高める施策の必要性を感じました。

現場社員からはどんな声があったのでしょうか。

当社には「SX推進センター」があり、排出量削減の商品開発をし、お客様に提案する営業部門を持っています。この部門の社員からは、「GXリテラシーがないと、お客さまに環境関連商材を提案しても、価格的なデメリットを上回る意義や重要性を伝えきれず、商材の良さも理解してもらえなかった」というエピソードを聞きました。こうした話は今後、特定の部門だけではなく、全社的に起きる話だと感じました。

また、環境関連部署の社員からは、「排出量削減は一部署で完結するものではなく、全社的な取り組みが必要不可欠。だからこそ、担当だけでなく、上層部の方にもGXリテラシーを身に着けてほしい」という要望がありました。

顧客に向き合う「攻め」のGX、社内で取り組む「守り」のGX、双方に関わる社員の声をふまえて、私から経営層にも直接提案させていただき、今回のGX入門講座の導入と、GX検定ベーシックの資格取得支援の実施に至りました。

スキルアップGreenを選んだ決め手を教えてください。

決め手の一つはGX検定が環境省認定を受けていることです。GX検定ベーシックに合格すると、脱炭素アドバイザー ベーシックを名乗れるようになり、お客様からの信頼を得られたという声も研修受講者からありました。
そして、今回は全社教育でさまざまな社員が受験するので、専門的な知識がなくても基本を学びやすいことは重要でした。以前にスキルアップAIのDX研修を受け、知識が網羅され体系化されて学びやすかったのでこの点は信頼を置いてました。動画や資料などの詳細なコンテンツがあり、繰り返し確認できる点も良かったです。

わかりやすさ、体系化された学びやすさが全社員向けのリテラシー教育に最適だった

実際に研修を受けてみていかがでしたか。

まず、今回は直接関連すると思われる部門での業務内受講と、それ以外の自主受講に分けて受講者を募集したのですが、想像以上に自主的な受講者が多く集まりました。どのくらいニーズがあるのかわからなかったのですが、今回は600人以上の応募があり、GXへの関心が非常に高いことがわかりました。

いち受講者として私もGX入門を受講しましたが、やはり、分かりやすさ・学びやすさを感じました。アンケートでも同様に評価する意見は多かったですね。また、用語が出てきた時に分類されてわかりやすく整理されていた点も好評でした。

受講者からの反応はいかがでしたか。

実務に活かせる知識が身についたというポジティブな声が多かったです。特に、営業や企画などお客様と接することが多い部門では、顧客との会話や商談の場面で実際に役に立っていると聞いています。すでに排出量の算定に関わっていた社員でも、改めて基礎知識を網羅的に学び直すことで実務に役立ったとの声がありました。

一方で、GX検定は試験範囲が広く、細かい内容まで試験に出るため、難しく感じたというコメントもありました。リテラシーと言っても、実務に活かすためには単語を知っていればいいわけではないということを痛感しました。

今回の研修は、ベーシックレベルの講座と検定でしたが、「アドバンストレベル」でScope3の排出量算定など専門性の高い知識やスキルを身に着けたいと受講者自ら希望する声が多く寄せられています。リテラシーを身に着けることで、社員のGXに対する内発的モチベーションが高まり人事としてはうれしい限りです。

今後の展開を教えてください。

TOPPANグループの中期経営計画や会社の目標達成に向けて、GXの人財育成を広げていきたいと考えています。まずはアドバンストレベルの教育を進めていきたいと思います。

また、新入社員向けには、GXの基本的な内容を学べる「GX超入門講座」を講義版にカスタマイズして提供するなどGX人財育成の裾野を広げることも考えています。

引き続き、全社員がGXの知識とスキルを高められるよう、サステナビリティやGXの教育施策を強化し、企業価値向上とサステナブルな社会の実現を目指していきたいと考えております。

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