二国間クレジット制度とは?

 二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism: JCM)は、日本が主導する温室効果ガス削減のための国際的な枠組みです。この制度では、日本が持つ先進的な低炭素技術や製品、システム、サービス、インフラを開発途上国に提供し、これらの国々の温室効果ガス削減や持続可能な開発を支援します。その結果得られた削減量を「クレジット」として数値化し、日本とパートナー国で分け合う仕組みです。 この制度のメリットとして、開発途上国は日本の高度な技術や資金提供を受けることで、経済成長と環境保護を両立させることができます。一方、日本はクレジットを自国の温室効果ガス削減目標の達成に活用でき、地球規模での温暖化対策に貢献できます。さらに、JCMは従来のクリーン開発メカニズム(CDM)と比較して、手続きが簡素化され、より柔軟で効率的な運用が可能とされています。 具体的な取り組みとして、モンゴルでの省エネ送電システムの導入や、ベトナムの国立病院の省エネ化などが挙げられます。これらのプロジェクトを通じて、JCMは地球温暖化対策の国際的な枠組みであるパリ協定の目標達成にも寄与しています。

スキルアップGreenのGX人材育成サービス

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