植村技研工業株式会社

植村技研工業株式会社

時間や場所を問わずに学べるeラーニングの良さを活かし、営業、現場担当者も含めた全技術職員でGX検定に挑戦。脱炭素を新たなセールスポイントに。

植村技研工業株式会社 時間や場所を問わずに学べるeラーニングの良さを活かし、営業、現場担当者も含めた全技術職員でGX検定に挑戦。脱炭素を新たなセールスポイントに。
水路や鉄道下などのトンネル建設を対象にした特許工法「オープンシールド工法」や「アンダーパス技術」などの技術を提供し、その計画策定・実施を支援している植村技研工業株式会社様。土木建設業界でも重要テーマとなる脱炭素に全社的に取り組もうと、「GX入門講座」「GX検定ベーシック」を合わせたGX研修を実施しました。研修の提案者でもあるNOS事業部技術課の伊藤元晶様へのインタビューをお届けいたします。
  • 課題・背景
    工事の請負元からGHG排出算定等の取り組みを求められる可能性があり、それに備えるためにGXリテラシーを強化したい
  • 効果
    特殊工法という強みに、GHG排出量削減の観点が加わり、セールスポイントが増えた
    社員がGXリテラシーを身につけたことで、顧客にわかりやすく脱炭素の意義を伝えられるようになった

ポイント

・いつでもどこでも学べるeラーニングでGXリテラシーを体系的・網羅的に効率よく身につける
・GX研修後のGX検定ベーシック受験をセットにすることで、知識の定着を促進

外出、出張の多い社員を含めた全技術職員へのGX研修を実施

御社の業務について教えていただけますか?

伊藤様:

当社では全国のトンネル工事に対して、「オープンシールド工法」や「アンダーパス技術」など、水路や鉄道下のトンネル建設に使われる特殊な施工技術を提供しています。これらに関連する機械の貸し出しや、施工計画を立てることも行っています。
私自身は2年半前にNOS事業部に技術課が創設されてから、オープンシールド工法に関する技術開発を行っています。

GX人材の育成に取り組もうとした背景にはどんなことがありましたか?

伊藤様:

私自身、展示会などで大手企業が当たり前に脱炭素に取り組む様子や、建設業界のトレンドに触れ、GX人材の育成は重要なテーマだと感じました。当社の業務は計画業務や機械の貸し出しが中心で製造部門がないため、業務と脱炭素の直接的な結びつきをイメージしづらい社員が多いのですが、業界全体でGXに取り組んでいかなくてはならないという危機感があり、社内提案を行った次第です。
私が所属する事業部内でGX人材の育成に取り組みたいと提案したところ、その重要性が上層部にも伝わり、技術職員全員を対象に取り組むことになりました。

スキルアップGreenの研修を選んだ決め手を教えていただけますか?

伊藤様:

eラーニングなのでいつでもどこでも学べるという学習のしやすさと、GX検定受験という学習の目標が持てるという二点です。
さらに、仕事は全国、あるいは外国の場合もあるので、GX検定が期間内であればWebで24時間いつでも受験可能な点も重要でした。

業界の傾向として、有資格者がいると有利に働くようなことはありますか。

伊藤様:

業界としては当社も含めて公共工事が多く、単純な価格競争だけではなく、とくに設計や施工業者においては技術者や有資格者が責任を持って現場を管理することが受注条件となる場合もありますので、資格に対する要請は他の業界より高いのかもしれません。
現状では資格が受注に直結するような、GHG排出量の算定など脱炭素に対する加点評価がある公共工事を直接目にする機会はほとんどありませんが、企業として二酸化炭素排出量の保証をしている総合建設業者や資材供給業者から、脱炭素が大事だという意見を伺うことは多いですね。今後の流れとして広がってくるだろうと思っています。

全社的にGX意識を高め、脱炭素をセールスポイントに

GX研修(eラーニング学習)とGX検定に取り組んでみて、いかがでしたか

伊藤様:

実務で排出量算定を求められる場面はまだありませんが、自主的な取り組みとして、弊社が有している特許工法によるGHG排出量削減の試算を社員がクライアントの方々にお伝えできるようになりました。その際、単に排出量算定のデータ自体を提示するのではなく、その重要性や必要性を分かりやすく説明できることが求められますので、GX研修やGX検定で身につけた知識が非常に役に立っていると感じています。

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