業種: | 製造業 |
事業内容: | 液晶等の電子材料、シリコン製品、有機化学品、化学繊維および不織布、肥料、合成樹脂および合成樹脂加工製品、などの開発および製造販売 |
導入カリキュラム: |
私は入社25年ですが、これまでは化学系の事業部と研究開発本部のテーマに携わり、2022年10月からCN推進室に異動となりました。私も含めて、当社は化学メーカーとしてさまざまな化合物を取り扱っているので基礎的な化学の知識は持っている社員が多いのですが、カーボンニュートラルについては初心者の社員が多く、まずは知識を身につけるためにスキルアップグリーンの講座を受講しました。
私は2022年8月からCN推進室に所属しております。当社はCO2排出量が多いとされる化学事業を主業としているため、まずは自社でカーボンニュートラルを実現するための基礎を学ぶ講座と、ビジネス化の実践まで網羅的に学べる講座の二つを受講しました。
まずは、これまで部署として蓄積してきたカーボンニュートラル関係の資料がありましたので、その資料をメインに勉強しました。その他にはセミナーや講演会に参加していましたが、どうしても点と点を学んでいく形になりがちでした。
書籍を読んだり、学会やシンポジウムへ参加したりなどで勉強していました。学びの場は多くありますが、体系的にまとまっているものはなかなかありません。スキルアップグリーンの講座はカーボンニュートラルに関する基本的な内容の全体把握に役立ちました。
取り組みは始まったばかりですので、まだまだ社内浸透度は高いとは言えない状況です。しっかりと脱炭素の意義を説明することで、少しずつ理解は得られてきていますが、実際に導入するには費用面等の課題もあり、全てがスムーズに進むわけではありません。
ビジネスとして見れば脱炭素にはどうしてもコストがかかるので、「カーボンニュートラルは本当にやらなければ駄目なのか?」という疑問の声が挙がってきます。今後、世界情勢は変化していきますので我々としても、その変化に対応していかないと波に乗り遅れる。そういったことを丁寧に説明し、社内で浸透を図っているところです。
今後は様々な面でより大きなコストを要する可能性があるため、脱炭素に関する技術は早めに導入し、ビジネスにつなげた方が良い場合もあるということも説明しています。
CO2は化学的に安定した化合物ですので、化学的に変換して削減することが非常に難しいです。化学メーカーの社員として皆それが分かっているからこそ、脱炭素の難しさが先に見えてしまう面があります。ただし、難易度が高くとも削減しないといけない状況は変わらないため、そこから新しいビジネスを生み出すことの必要性を説いています。
カーボンニュートラルは会社経営としてしっかりと推進していくという態度を社員に示しています。徐々に社員にもその意思が浸透しつつありますので、それをさらに広げていこうとしています。
自分たちが事前に勉強してきた知識が講座でも出てきましたので、とても親しみやすい内容でした。また、自分で勉強しているだけでは知り得なかったことも多く学べました。例えば都市全体でカーボンニュートラルを推進している事例について印象に残っています。カーボンニュートラルについて隈なく知識を吸収できた点で有意義でした。
「カーボンニュートラル基礎講座」を受講することで、自分の知識に濃淡があることが見えてきて、知っている分野と全く知らない分野の偏りを把握できました。私も木崎と同じく、様々な事例を学べた点は非常に有意義でした。
やはりビジネスを生み出すためのノウハウは聞く形式の講義だけでは分からないところがあります。この講座では、ワークを通して身をもってビジネスアイデアの創出について学べるので、より理解が深まったと思います。多くの事例を学ぶ中で、まったく関係ないような分野からでもグリーンビジネスにつなげられることを知り、とても刺激になりました。
私はJNCに入社して7年目になりますが、これまでビジネスを一から創出する部署に在籍したことはありませんでした。「GXビジネスクリエイション講座BtoB編」を受講して、ビジネスプランを考える経験ができた点は新鮮でしたね。まず、脱炭素の実現に向けて政府が示す戦略を分析して、そこから自社の事業に落とし込んで考えるという講義のフローは、非常に分かりやすかったです。
まずは2030年に2013年度比でCO2(GHG)排出量を削減する必達の数値目標があります。具体的な削減のスケジュールなどは部署ごとにCN推進室と相互に調整しながら組み立てています。その後は最終目標である2050年のカーボンニュートラルを目指し、2030年以降はアクセルを踏み込んでさらなる削減に取り組んでいきます。
各部署視点ではどうしても経済合理性の中で実現可能な動きしか取れなくなるものですので、大きくCO2を削減する新しい技術・設備の導入は、我々CN推進室が主導して各部署と連携して進めていければと考えています。
各拠点には推進担当者がいますので、まずはその担当者を育成していく計画を立てています。CN推進室と各拠点の推進担当者という形で社内全体の連携構築ができればと考えています。もちろん推進担当者以外の社員一人ひとりもカーボンニュートラルの重要性を理解していることは必須になってきます。
当社が所属する業界団体においても、カーボンニュートラルまでの具体的な目標数値を公表しています。業界全体としても、カーボンニュートラルについての対策は色々と進めている状況です。
当社も個別に他社とコミュニケーションを取りながら、お互い良いものは共有したり、相互に取り組みを加速したりできればと考えています。
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