アストモスエネルギー株式会社

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グリーン戦略室を中心にさまざまなカーボンニュートラル施策を推進。人材育成を通して、GX実現に向けた土壌を作りたい

アストモスエネルギー株式会社 グリーン戦略室を中心にさまざまなカーボンニュートラル施策を推進。人材育成を通して、GX実現に向けた土壌を作りたい
LPガス専業の会社として世界トップクラスの取扱量を誇り、全国2,300万世帯の家庭やオフィス、商業施設、工場で利用されるLPガスを安定的に供給するアストモスエネルギー株式会社様。昨今はカーボンニュートラルLPGや、バイオ LPGをはじめとしたクリーンエネルギーの技術開発・導入などに力を入れています。このたび、同社内でGX施策を推進するグリーン戦略室の全メンバーに、当社の「カーボンニュートラル入門※」「カーボンニュートラル基礎※」「GX基礎講座(e-dash演習編)」「GX検定 アドバンスト」を受講いただきました。グリーン戦略室の浜口様、岡本様、東様へのインタビューをお届けいたします。 (※現在は「GX入門講座」に統合)
  • 課題・背景
    社内のグリーン戦略を推進するメンバーが研修・検定を受けることで、今後全社に展開していくための最適な方法を見出したい
    グリーン戦略室を中心に全社的なGX成長戦略を推進していくうえで、核となるGX人材を育成し、各現場への導入に向けた検討を行う
  • 効果
    研修や検定の効果を実感でき、現場への導入イメージを検討する一歩を踏み出すことができた

自社ならではのカーボンニュートラル戦略を推進していく

まずは「グリーン戦略室」が設立した背景を教えてください。

浜口様:

グリーン戦略室は2021年9月に設立しました。私は長きにわたり中東に駐在して国際事業に取り組んできましたので、カーボンニュートラルやバイオに対する世界的な関心が高まっていることを肌で感じていました。当社内でも、先駆けて取り組みを進めるべきだろうという機運が高まり、グリーン戦略室の設立に至りました。

グリーン戦略室のミッションは大きく2つです。1つが、LPガス領域でのCO2排出量削減を実現することです。これまではガスを輸入して販売することが当社の事業の柱でしたが、その領域から一歩踏み出し、自分たちがカーボンニュートラルのガスを作り、自分たちの手で消費者のもとに届けていく。まさにメーカー的な役割が求められるようになってきたと感じます。実際に、古河電気工業株式会社様と共同で、国内外におけるグリーンLPガスの製造・供給事業に挑戦するなど、戦略を実行に移している最中です。

もう1つが、LPガスと直接関係がない領域も含めて、新たなビジネスチャンスを模索していくことです。この2軸の事業で、当社ならではのカーボンニュートラル施策を生み出していきたいと考えています。

東様:

私も立ち上げ当初からグリーン戦略室に参画していますが、この3年間で社内にも少しずつ変化が訪れていると感じます。特に、再エネポテンシャルが高い地域を担当する一部の支店からは、営業的な視点でGXをどう展開していくかという話が挙がってくるようになりました。グリーン戦略室内の戦略や方向性も明確になり、まさに今、全社的な取り組みにつなげていこうとしている段階です。

GX人材の育成についてはどのような観点で進めていますか?

岡本様:

GX関連事業の成長戦略を推進していくうえで、人材育成の強化は喫緊の課題でした。現在はまずDXに全社を挙げて取り組んでおり、グリーン分野の人材育成は、まさにこれからという状況ですね。今後はLPガスだけでなく、さまざまなエネルギー施策や環境への理解が求められるようになりますので、GX全般のリテラシー向上が必要不可欠だと考えています。

網羅的な知識を習得できるため、現場での実践につなげやすい

スキルアップグリーンの研修および検定を導入いただいた経緯を教えてください。

岡本様:

今回はまず、全社的な導入を視野に入れつつその方向性を探るために、グリーン戦略室の全メンバー5名で受講しました。スキルアップグリーンの研修を導入した理由は、幅広い分野の内容をカバーしていて、かつ動画教材が簡潔明瞭であると感じたからです。また、温室効果ガス排出量算定の領域に偏りがちな検定も見受けられるなかで、スキルアップグリーンのGX検定は広範的に網羅された内容であった点も、導入の決め手となりました。

実際の現場では、お客様との会話においてさまざまな環境関連の話題が出てきますが、担当者によっては理解が浅く、お客様と十分なコミュニケーションが図れないケースも生じていました。多角的な視点からお客様へ最良の提案を行うためにも、網羅的に知識を身に付けることが重要だと考えており、そのような意味でも、御社の研修と検定は当社のニーズに合致していると感じました。

各講座に対して、どのような感想を持ちましたか?

東様:

まったく初見のテーマはなかったように感じます。ただ、業務上、排出量算定やScope1~3の構造などに関してはあまり触れてこなかったため、今回の研修を通じて理解を深めることができました。

岡本様:

事前にシラバスを拝見していましたが、思いのほか1つ1つのコンテンツに厚みがあった印象です。各分野に関して、かなり細かい部分まで勉強することができました。また、日々更新されていく情報については、定期的にアップデートが行われると聞き、心強いなと感じました。

浜口様:

一番大切なのは、学んだ内容を業務の場面でどう自分の言葉に落とし込み、説明していくかということだと思います。そのような意味で、カーボンニュートラルの流れを体系的に学べた点が役に立ちました。

そして何よりも印象的だったのが、講師の方のデリバリースキルの高さです。淀みのない的確な説明で、2倍速で聞いても正しく理解できるくらい聞きとりやすいお話でした。また、スライドと話の内容がしっかりとリンクしていたため、目でも情報を追いやすく、学習形態の面でも非常に取り組みやすかったと感じます。

全社一丸となったレベルの標準化が今後の課題

「GX検定 アドバンスト」についてはいかがでしたか?

浜口様:

今回、受検者5名全員が合格しましたが、各自が学習した成果を可視化でき、成長を確認できたことが良い機会だったと思います。

岡本様:

動画やテキストで学ぶだけでは、見ているだけで“分かったつもり”になりかねません。自分自身のなかで本当に咀嚼できているのかを確認する意味でも、検定の導入は有効だったと感じます。

今後の展開を教えてください。

浜口様:

現在グリーン戦略室で検討している施策を実行に移すには、他の事業部門の協力が不可欠となります。その際に、世の中の流れを理解したうえで実践していくのと、何も知らずに行うのとでは、関わり方やモチベーションに大きな差が生じるはずです。そのためには、GX人材育成の取り組みなどを通じて、社内の土壌を作ることが大切だと考えています。さらに、スタッフ層だけでなく、経営層も一体となって知識の底上げを進めていかないと、正しいジャッジや最終判断ができません。全社一丸となってレベルの標準化に取り組むことが、今後の課題ですね。

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