NTTコムウェア株式会社

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研修を通してお客様との共通言語を獲得。GXの知識を、さまざまなビジネスやコミュニケーションに活かしたい

NTTコムウェア株式会社 研修を通してお客様との共通言語を獲得。GXの知識を、さまざまなビジネスやコミュニケーションに活かしたい
数千万におよぶNTTの通信サービス利用者の情報管理システムを設計・開発・保守運用しているNTTコムウェア株式会社様。デジタル技術による新しいインフラメンテナンスサービスとして、「Smart Data Fusion」を展開しています。同サービスの開発チームである北海道支店BS部門開発担当のメンバーに、当社の「カーボンニュートラル入門※」「カーボンニュートラル基礎※」「GX基礎講座」「GX検定 アドバンスト」を受講いただきました。そこで今回は、同部門の方山様をはじめ、古堂様、水口様、長谷川様、矢川様に研修の感想などを伺いました。 (※現在は「GX入門講座」に統合)
  • 課題・背景
    GX関連サービスの開発に取り組むメンバーが、効果的な開発のために先回りして知識を身に付ける
    自社サービスである「Smart Data Fusion」を展開するにあたり、お客様やステークホルダーと共通の知識を持つ必要がある
  • 効果
    GXの背景や法律、関連ビジネスなどに関する理解が深まり、今後さまざまなステークホルダーと対話をするうえでの共通言語を得ることができた

GXに関する顧客・市場ニーズに応えるため、知識の習得が不可欠に

まずは皆様が所属するBS部門のSmart Data Fusionに関する業務内容を教えてください。

古堂様:

当社では、インフラ設備の管理・運用情報および、3D 情報・リアルタイム情報を収集・統合し、デジタルツイン空間に統合する「Smart Data Fusion(以下、SDF)」というサービスを展開しています。2023年からは、SDFを活用し国内の再生可能エネルギー発電事業者などに対してカーボンニュートラル推進・発電事業拡大に向けたプラットフォームの提供を開始しました。具体的には、発電所の安定的な経営を目的に、発電データ等のデータ分析結果をダッシュボードに表示し、利用者にインサイトを得てもらうことをねらいとしたサービスです。そのなかで私たちの部署はデータサイエンス系の業務を担っており、太陽光発電や風力発電の発電データを可視化するだけでなく、データの分析や予測、異常検知等の技術の開発を行うことで価値向上に取り組んでいます。

GX関連の事業に本格的に取り組み始めたのはいつごろでしょうか?

方山様:

SDFをリリースしたのがおよそ3年前で、このころから私のチームもGXに本腰を入れはじめました。当初からデータの見える化だけでなく、分析・予測という領域にも取り組んでいました。

今回、研修を導入しようと考えたきっかけは?

方山様:

お客様と協働しながら事業を進めるうえで、私たちも再生可能エネルギーに関する理解を深める必要があります。同時に、当社としても今後増えていくであろうGXのニーズに対応できるソリューションを開発していくことが不可欠であり、知見を蓄積していかなければなりません。そのような理由から、御社の教育プログラムを導入させていただくに至りました。

周辺ビジネスの理解を深めることが、より良いサービス提供につながる

既存のデータサイエンスの専門性との掛け合わせの観点で、脱炭素に関する研修を受けた感想を教えてください。

長谷川様:

私は2023年5月からSDFのサービス開発に関わっているのですが、GXの背景や法律などは研修を通じて初めて学ぶことができました。

矢川様:

私も義務教育で習うような一般的な内容は理解していましたが、細かい法律や、日本のカーボンニュートラルに対する具体的な取り組みは、研修を通して知りました。

水口様:

脱炭素の背景や日本の法制度はニュースや日々の業務で触れていましたが、何となくの理解にとどまっていました。今回の研修で、全体を俯瞰して学べたこと、また体系的に知識を整理できたことが良かったです。

古堂様:

SDFは現在カーボンニュートラル推進・発電事業拡大に向けたプラットフォームとして再エネ発電事業者にむけて展開していますが、研修受講前から、再エネ発電は関連するプレイヤーがとても多いと感じていて、発電事業者のことを考えるだけでは不十分であると思っていました。実際に研修を受けてみて、国の政策や法律、世界の動向を踏まえ、様々なプレイヤーがいて再生可能エネルギーが成り立っていること、そして、発電事業者もそれに準じた形で経営を行っているのだということがよく分かりました。1つのビジネスを理解するためには、周りの幅広いビジネスもしっかりと把握する必要があるという点に気づいたことが大きな学びでしたね。

方山様:

私たちはデータサイエンスの技法を活用してお客様のビジネス課題の解決や事業目標の達成に貢献することがミッションの一つです。そのために再生可能エネルギー業界の事業や課題を十分に理解し、筋が良い分析テーマを議論し提案できる、お客様やステークホルダーと目標を明確化して合意できる人材であることが必要です。

「GX検定 アドバンスト」を受けた感想はいかがでしょうか?

長谷川様:

学習量が多く、すべてを網羅するのが大変でした。個人的に興味があった脱炭素技術の分野は得点できましたが、一方で法律や歴史関連の内容は点数が伸びませんでした。

水口様:

90分間で100問程度を解く必要があり、最後の方は時間が足りずに焦りましたね。研修で学んだ内容が、検定問題になると言い回しが変わっていたりしたため、難しいなと感じる部分もありました。ファイナンスや世界の動向などの分野は自分なりに整理しながら勉強を進めたため、高得点を獲得することができました。

研修をきっかけに共通言語を獲得することができた

SDFの今後の展開を教えてください。

方山様:

現在の私のチームは再生可能エネルギー事業者に対する設備保全のデジタル化が中心ですが、今後は道路や河川、建造物などの保全にも私たちの持つデータサイエンスのノウハウを 展開していきたいと考えています。いずれにしても、デジタルの導入や展開が早いビジネスであるため、まずはDXとGXの両方に取り組めるような人材の育成が急務だと考えています。

またSDF以外にも、今後各事業者が自らのGXを進めていく過程で、私たちの知見や技術を活かした支援をしていくことを目指しています。お客様にとって対等なビジネスパートナーとなるためにも、より一層ノウハウの蓄積に尽力していきたいですね。

そのような展望を踏まえ、今回の研修での学びをどのように活かしたいと考えていらっしゃいますか?

長谷川様:

特に太陽光発電に関する知識に関して、これまでは打ち合わせで専門用語が出てきたときに付いていけないこともあったのですが、研修を機に社内外問わず共通言語を用いてコミュニケーションが図れるようになりました。今後も、SDFをより良いサービスにするための取り組みに活用していきたいと思います。

水口様:

研修内でさまざまな定義式が出てきたのですが、日ごろからデータサイエンスを扱っているため、「この定義式を○○の業務に使ってみたら面白いかも」と考えるようになりました。ぜひこれからの業務でも活かしていきたいですね。

古堂様:

北海道はGXの先行地域として注目されていて、ほぼ毎日のように新聞などでも取り上げられている印象です。今後、社外の方々と話をする際も、GXが共通の話題になるのではと考えています。GXに関する知識をきっかけに、さまざまな人たちと豊かなコミュニケーションが図れたら嬉しいですね。

Smart Data Fusionについては、こちらを参照ください。
https://www.nttcom.co.jp/smtech/sdf/

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